【製造工場の大原則 『安全→品質→生産』の順番を守らないと起きること】

製造工場の大原則

製造工場には
どこでも共通する大原則があります。

1.安全 → 2.品質 → 3.生産(効率)

⇧これは『製造工場の優先順位』きっと、ほとんどの人がこの言葉を知っています。
でも現場では、忙しい時ほどこの順番が崩れます。

そしてその結果…

・不良が増える
・トラブルが長引く
・信用を失う

ということが起きます。

今回は、実際に現場で起きた出来事を通して、

なぜ生産優先が危険なのか

そして
どうすれば防げるのか

について、品質管理の現場目線から、解説してみたいと思います。


ある日の出来事

1年目が守れて、3年目が守れなかった理由

先日の夕方、機械がトラブルを起こしました。
作業していたのは、入社1年目の外国人の子。
その子は不良を見つけた瞬間、すぐに機械を止めました。
そして上司を呼び、指示通りに不良品と良品を分けてくれました。

ここまでは完璧でした。

でも翌朝、原因を調べようとした時――

その不良が奥の方にしまわれていて出すのに15分かかりました。
そこへしまったのは、入社3年目の日本人社員。

理由は、
『良品を仕上げる時に、一緒に流せばいいと思って』
というものでした。

せっかく、『線引き』をしてくれていたのに??
*『線引き』とは、不良品と良品をわけること。

この出来事は改めて私に教えてくれました。

安全 → 品質 → 生産

この順番は知っているだけでは守れないということを。

生産優先は何故ダメなのか

急いだ判断が、かえって時間を失う

奥にしまった日本人社員の子は、生産効率を優先してしまいました。
何度も機械の設定を変えるのは、『時間の無駄になる』と考えたのでしょう。
普段なら、私も褒めていたかもしれません。
ですが、今回は
『不良品を試験して、原因を突き止めて再発を防止する事。
そして、この不良品をどう扱うか、の判断をしなければならない事』

急いでやらなくてはいけない、と説明して、彼本人に不良品を出してもらいました。

彼が納得できたのかどうかは解りませんが、出す作業に15分ほど掛かり、少しふてくされたような顔をしていました。
いつもは、そんな態度をする子ではないので、気にはなりましたが、私は試験を急ぎました。

染み付く『生産優先』

このあと、休憩時間に仕上げのベテラン(10年以上勤務)と話す機会があり、こんな事があったんだよ。と説明すると、
『あ、それ俺かも。その子に聞かれたけど、良品と一緒で良いんじゃない?って言ったかも』
と言うのです。
すかさず私は

『お前かーーーーーっ』と叫んでいました(笑)

口の悪さは置いといて…💦


約5年前、この工場にいた、元リーダーを思い出しました。
そのリーダーは、【超生産優先の人】でした。
残業、休日出勤は当たり前、断りにくいオーラを纏っていて、私は苦手だったことを覚えています。
今は、別の工場に異動して活躍されているそうですが、この元リーダーのやり方が、今も染み付いて残っているのを実感したのです。

文化は残る。
だからこそ、正しいことを残したい。

クレーム大歓迎

ところで、私が今所属する『品質管理』には、お客様からのクレームが入ってきます。
それを、
『さかのぼって調べ、原因を特定し、再発防止策を練る』
という仕事内容なんですが、そのクレームにも波があり、
『今日もか』という時もあれば、
『最近クレーム無いね』という時があります。

そんな時に私が思うこと…
『本当に良品だけってことある?お客様が我慢してくれてるだけじゃないの?』

私は製造業に携わる前、接客業をしていましたので、お客様からの生の声を聞いていました。
お褒めの言葉を頂くこともありましたが、クレーム対応をする中で、『2度とお前の会社の製品は買わないからな』という厳しい言葉も頂いたことがあります。

クレームとしてでも、『知らせてくださったお客様』
これは、改善点を教えてもらっていることになります。
逆に、『我慢してくださってるお客様』
私たちが直すべき点を見逃すことになり、果ては信頼を失い、会社の未来が危ぶまれることにはならないでしょうか?

【言われているうちが花】
とは、核心をついているのです。

まとめ

生産を守る一番の方法は、生産を優先しないこと

目先のことにとらわれて、生産優先にしてみた所で、
不良品の大量生産になってしまったり、作り直す無駄な時間を生み、お客様からの信用も失う。
そして今回の件で私が一番強く感じたことは、

新人は、教えた通りに動く。

でも経験を重ねるほど

自己判断が増える。

それが良い方向に働けば強みになる。
でも間違った文化が残っていれば、それを強くしてしまうこともある。

だからこそ

正しい順番を、何度でも伝える。

これが現場を守る仕事の一つだと私は思っています。


最後まで読んでくださって、ありがとうございます✨

働くママを応援したいタニシ11号

   が、お送りしました🐚  次回もお楽しみに🎵 See You💕

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